シメイ ビール のこと

生まれて初めて シメイ ビール を飲んだのは、もう20年ぐらい前だなー。どれを飲んだのかは忘れてしまいましたが、茨城県水戸市にあった輸入ビールが充実しているパブで飲みました。その頃はラガーとエールの違いもわからないぐらいビールのことを何も知らなくて「味の濃いビールだなー。それに輸入ビールって高過ぎ!」と思ったことを覚えています。

シメイビールイメージ画像
シメイ公式フェイスブックページより

シメイ ブルー を飲む

シメイブルー

とても久しぶりに『シメイ ブルー』を飲みました。色は黒に近いダークブラウンで、アルコール度数は9%もあります。泡が独特ですね。冷え冷えのハーフパイントグラスについでいるのですが、モコモコした泡が多めに発生します。さてさて、肝心のお味は・・「美味い!」こんなに美味しかったんですね。どっしりとして苦味の効いたスパイシーな味わいなんだけど、フルーティーな香りもする美味しいビールです。20年前の自分に「この美味しさが分からなかったの?もったいないなー」と言ってやりたいです。

シメイ ブルー は、もともと1948年にクリスマスビールとしてリリースされました。人気があったため現在ではレギュラー入りをしています。ラベルにはビンテージ(製造年)が入り、数年に渡り熟成保存できます。その間、生きた酵母の働きで味わいが変化するので、いつのタイミングで飲むのが自分好みの味わいかを試してみると面白そうです。

シメイ ビール のラインナップとしてはほかに、芳醇な味わいの元祖 シメイ ビール 『シメイ レッド』、ちょっとドライで苦味が効いた『シメイ ホワイト』、昔は門外不出で修道士のみが味わえた『シメイ ゴールド』などがあります。

 

ベルギー修道院こだわりのトラピストビール

ベルギー(シメイ)の修道院
シメイ公式フェイスブックページより

シメイ ビール はベルギーのスクールモン修道院で醸造されている、いわゆる『トラピストビール』です。その歴史は古く、中世からその生産は行われていたそうですが、『トラピストビール』としての生産がスクールモン修道院の醸造所(シメイ醸造所)で始まったのは1862年からとされています。

ビールは修道院内の天然地下水と天然の農産物を使用して造られていますが、熱処理・ろ過は行わず、瓶詰の直前に新鮮な酵母を加えて造ります。「瓶内二次発酵」が行われる自然熟成タイプのビールで、時間経過によって味わいが変化します。

なお『トラピストビール』とは、修道院内に醸造所を持つ『トラピスト会』メンバーの修道院でのみ造られるビールのこと。その呼称である “Authentic Trappist Products” (通称:ATPラベル)を使うことを許されているのは世界でわずか11ヶ所で、そのうちの5ヵ所がベルギーにあります。1997年には国際トラピスト協会(International Trappist Association)が設立され管理を徹底化。基準を満たした商品にのみロゴが印刷されたラベルの使用を許可しています。

ですので、私たちビール飲みにとっては、単純に『トラピストビール』は美味しさの証と受け止めて良いと思います。お時間ある方はシメイの公式ホームページを見ると面白いかも。ただし、日本語ページはありませんので悪しからず^^;