黄桜のクラフトビール

ラインアップも豊富な『黄桜』のクラフトビールを紹介します。昭和の時代、カッパのキャラクターが登場するテレビCMで一世を風靡した『黄桜』は、京都の伏見区に本社を置く大手酒造メーカー。ホームページをみると「クラフトビール」ではなく、1995年に誕生した京都で最初の「地ビール」という言い回しを使っています。

比較的最近まで1年間で最低2,000キロリットルを造らなければならなかったビールですが、1994年に法律が変わり、「最低60キロリットル」に改められました。これにより小さな醸造所でもビールを造ることができるようになり、日本における地ビール、あるいはクラフトビールの歴史が始まりました。

黄桜のクラフトビールは、その翌年には誕生しているのでかなり早めのスタートだったと言えます。

黄桜地ビールイメージ画像
黄桜公式サイトより

ビールの特徴は、桃山丘陵地帯に流れる良質な地下水で、日本酒仕込みにも使われる名水「伏水」を使用していること。そのおかげでさっぱりしているのにコクがある仕上がりになっていると、公式サイトではうたっています。水にこだわりを持つあたりは、さすが日本酒の蔵元らしいな、と思ってしまいます。

最初の出会いはラッキーシリーズ

黄桜のラッキーブルーシリーズ

私が初めて『黄桜』のクラフトビールに出会ったのは、動物のキャラクターが可愛らしい缶デザインが特徴の『ラッキーシリーズ』です。どこかのお酒売り場でたまたま手にとったのですが、『黄桜』が造っているということでびっくりしたことを覚えています。でも、冷静になって考えれば、日本酒の蔵元がクラフトビールを製造するのは、そんなに珍しいことではありません。私の地元(茨城県です)を代表する『常陸野ネストビール』や、岩手県の『いわて蔵ビール』など、全国にいくつもあります。たぶん「日本酒で名の知れた酒造メーカーなのに、なぜビールを?」ということで驚いたのだと思います。

ラッキーシリーズは結構好きです。現在、旨味ペールエールの『ラッキードッグ』、旨味レッドIPAの『ラッキーチキン』、旨味ホワイトエールの『ラッキーキャット』の3種類がレギュラー発売されています。丑年にちなんで発売された限定醸造の旨味セッションIPA『ラッキーカウ』を最近飲みましたが、フルーティーなホップの香りと鮮烈な苦味で美味しかったです。泡がこんもりしているところも良かったですね。

悪魔のビールなど、気になるビールがほかにも・・

悪魔のビール
『黄桜 悪魔のビール』黄桜公式オンラインショップより

『黄桜』にはラッキーシリーズのほかにも気になるビールがたくさんあります。一番気になるのはレッドセッションIPAの『黄桜 悪魔のビール』。カッパをイメージする悪魔のイラストを缶デザインに起用するなど、黄桜ブランドを全面に押し出しています。こちらのビールは見つけたら買おうと思っているのですが、まだ巡り会えません。ネットではもちろん買えますが、見つけたら買いたいかなと^^;

ほかのラインナップを見ると、地ビール色の強い『京都麦酒』や、早稲田大学のエジプト考古学と京都大学の植物遺伝学から生まれた『ナイルシリーズ』、ユニークなところでは丹波産の黒豆を原料に使用した『丹波の黒豆』なんていう商品もあります。豊富な商品ラインナップは、さすが黄桜!といったところでしょうか。気になった方はぜひ、公式サイトでチェックしてくださいね。