アサヒ生ビール|通称 マルエフ|2021年の復活で大ヒット!

2021年9月14日から全国発売した『アサヒ生ビール』が好評です。想定を上回る注文が入ッたことで、そのわずか3日後には一時休売に・・今年4月には『生ジョッキ缶』の大ヒットで同じ現象があったばかりなのに、アサヒビールさん、絶好調ですね! ヒットの背景にはクラフトビールが盛り上がってきたことで「本当に美味しいビール」を求める購買層が増加したためではないかと、私は考えています。

アサヒ生ビール

低迷期のアサヒビールを救ったフェニックス的ビール

快進撃を続けるアサヒビールですが、不遇の時代がありました。

(公式サイトより抜粋)
1986年、「ユウヒ(夕日)ビール」と言われるくらいの低迷期だったアサヒビール。開発者は不死鳥のような復活の願いを込め〈マルエフ〉という開発記号でビール造りに取り掛りました。ビールの味はわからないと言われた時代に消費者の味覚を信じて、多くの試行錯誤の末「コクがあるのに、キレがある。」という、それまでになかった、全く新しい味が生まれました。

↑ ユウヒビールの話を自ら持ち出すあたり、かなりぶっちゃけてて好きですねー。

(さらに公式サイトより抜粋)
ちなみに〈マルエフ〉の〈エフ〉は、フェニックス(Phoenix)がもともとの由来でしたが、頭文字が〈P〉であることに後から気づき、幸運(Fortune)という由来にひっそり変えたのは秘密です。

↑ と、自虐ともとれるぶっちゃけ話は続きます^^;


こうして1986年2月に発売された『アサヒ生ビール』がヒット、そして翌年の1987年3月にはビール業界に革命を起こした『アサヒスーパードライ』を発表し、アサヒビールの業績は大きく盛り返しました。1989年10月には、あのビール色(金色)に輝く本部ビルを東京・吾妻橋に竣工するなど、好評ぶりが目に浮かびます。ちなみに、社名を『朝日麦酒株式会社』から『アサヒビール株式会社』に変更したのは、1989年1月のことでした。


低迷するアサヒビールを復活に導いた『マルエフ』の復活は、コロナ禍にあえぐ世界への復活に向けたメッセージのようにもとれます。

テレビCMのキャラクターは新垣結衣さん。ビール好きで知られる彼女の登用は、CMに説得力をもたらせてくれます。振り返るのではなく、前へ進もうとしている意欲を感じるチョイスではないでしょうか。レトロだけど洗練されている缶デザインも良いですねー。

アサヒ生ビール

1986年当時は「コク・キレ」をアピールしていた『アサヒ生ビール』ですが、キレ味バツグンのスーパードライの味を知ってしまった私たちの舌には、むしろマイルドな仕上がりの正統派ラガービールに感じるではないでしょうか。少なくても私はそう感じました。よく見れば缶にも「まろやかなうまみ」と書いてありますね^^

『アサヒ生ビール』はこれまでも、限定醸造で復活したことはありましたが、今回はレギュラーでの復活です。キリンビールが『キリン一番搾り』があっても『キリンラガービール』と『キリンクラシックラガー』を残しているように、王道ビールを残しつつの商品展開になるのかなと・・アサヒビールの快進撃を、これからも期待します!