COEDO コエドブルワリー のこと

コエドブルワリーさんのビールをはじめて飲んだのは、近所の酒販大手やまやさんに置いてあって、その缶デザインが目に飛び込んできたからでした。シンプルで洗練されたそのデザインと日本語にこだわったネーミング・・一気に惹かれたのを覚えています。ただ、その頃はクラフトビール(というかピルスナー以外のビアスタイル)をあまり知らなかったので、金額のわりには物足りないな(たぶん飲んだのはピルスナータイプ)・・と思ってしまいました。今回改めて、瑠璃と伽羅を飲んだのでその感想と、コエドブルワリーさん全体について書いてみようと思います。

 

伽羅と瑠璃を味わう

コエドブルワリー

久しぶりに『伽羅 -kyara-』を飲みました。ビアスタイルはインディアペールラガー。飲んだ感想は、飲み応えのある硬派なラガービールに華やかなホップの香りを加えた感じ。日本の大手ビール会社のラガータイプのビールしか飲んだことがない人にとっては、クラフトビールの魅力へ誘う格好の入り口になり得るビールじゃないかなと・・クラフトビールを飲みなれていない人も一緒に飲んだのですが「なんだこのビール!」と結構な衝撃を受けていました。この人が『インドの青鬼』とか飲んだらどんな感想を持つのかなと、ほほえましく思いました。

次に飲んだのはピルスナータイプの『瑠璃 -Ruri-』。じっくり飲みたいバランスの良いピルスナータイプのビールでしたが、このタイプなら大手ビール会社のビールの方が安価なので、そっちでいいのかなと・・クラフトビールのメーカーさんが、大手ビール会社が幅を利かせているピルスナータイプのビールをリリースする意味ってあるのかな?と・・正直そう思ってしまうんですよね。エビスビールや一番搾り、スーパードライを超える商品じゃないと、消費者は納得しないと思うんだよなー。

 

ルーツは『紅赤 -Beniaka-』、ビール6種をラインナップ

コエドブルワリーさんは、蔵づくりの街並みが広がる情緒あふれるまち埼玉の「川越」(醸造所は埼玉県東松山市)にあります。ホームページを見ると「1996年、川越の大地で育まれたさつま芋を用いてビール(区分は発泡酒)を醸造することに成功しました。この製品がコエドブルワリーが開発したはじめての製品であり現在の紅赤-Beniaka-につながるものです。形などの理由から規格外品として廃棄をされてきた農産物をどのように有効活用するかというテーマが結実したものといえます。川越の大地との関わりなくしてCOEDOは誕生していません。私どもが農の一員として川越の地にいたことによる偶然と幸運に感謝しています」とあります。ルーツが『紅赤 -Beniaka-』だったことに、ちょっとびっくりです。

現在、すでに紹介した『伽羅 -Kyara-』『瑠璃 -Ruri-』『紅赤 -Beniaka-』に加え、セッションIPAの『鞠華 -Marihana-』、へフェ・ヴァイツェンの『白 -Shiro-』、ブラック・ラガーの『漆黒 -Shikkoku-』という6つのビールをラインナップしています。売れ筋3種(伽羅、瑠璃、鞠華)は瓶のほか缶ビールも出ています。鞠華と紅赤を飲みたいんだけど、近所では売ってないんだよなー。

2007年から2019年(2016年は醸造所移転のため開催見合わせ)までは醸造所内の敷地で『コエドビール祭』を開催して盛り上がっていたのですが、2020年からはコロナ禍の影響で残念ながら開催されていません。

川越市内にすべてのビールを樽生で飲める醸造所併設レストランがあるので、コロナが収束したら、ぜひそちらに行ってみたいですね^^

(お詫び)今回諸事情により更新が遅れてしまいました。楽しみにしていただいた皆さま、大変申し訳ありませんでした m(_ _)m