酒税法改正 2020 〜ビール好きが気になる価格の行方〜

麦とホップと冬物語

2018年の酒税法改正の時に決定していたことなので予想されていたことですが・・2020年10月、ビールを含む「発泡性酒類」の税額が変わりました! 今後、「発泡性酒類」は2026年10月までに、3段階で酒税が変更になり、現在の「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第3のビール)」という呼び方は、酒税法的に言うと「発泡性酒類」に統合されます。

我々ビール好きにとって、どのように価格が変動するのか・・大いに気になるところですが、単純に税率の変化を見てみると・・

[2020年10月、発泡性酒類の税額の変化、350ml当たり]
ビール 77円 → 70円
発泡酒(※)46.99 → 46.99円 ※麦芽比率25%未満の発泡酒
新ジャンル 28円 → 37.8円

となりました。単純に言ってしまうと・・

ビールは安く、新ジャンルは高くなりました!

発泡酒は据え置きですね。このことは単純に小売価格に影響してくるので(もちろん例外もあるよ。イオングループの新ジャンルとか値上げしないでがんばってるし^^)、「今までは新ジャンルだったけど、今度からはビールにしよう!」っていう人、結構いるのかな? わたくしはそんなにいないと思うなー。理由は2つ。

理由1 新ジャンルの方が好き!という人がいる

これはなんか分かる!っていう人、結構いるんじゃない? 新ジャンルのレベルって最近は本当に上がってきていて、わたくしも色々と飲み比べて楽しんでいます。キリンビールの『本麒麟』が今のところ一番好きかな。

理由2 まだまだ新ジャンルの方が安い

まあ、そうだよね。ちなみに税額はこの後、段階的に変化していき、2026年10月には「発泡性酒類」で一本化されます。そうなると、ビールと発泡酒と新ジャンルの価格が近くなることが予想されるので、「価格」よりも「味」でチョイスする時代が来るのでしょうね。

[発泡性酒類の税額の変化、350ml当たり]
ビール
77円→70円(2020年10月)→63.35円(2023年10月)→54.25円(2026年10月)
発泡酒(※麦芽比率25%未満の発泡酒)
46.99→54.25円(2026円10月)
新ジャンル
28円→37.8円(2020年10月)→46,99円(2023年10月、新ジャンルは発泡酒へ統合)→54.29円(2026年10月)

よく利用させていただいている酒販大手の『やまや』さんの価格で比べてみると・・ビール(サッポロ黒ラベル350ml・税別170円)、発泡酒(キリン淡麗350ml・税別120円)新ジャンル(本麒麟350ml・税別114円)となっています。ここから現在のそれぞれの税金を引いて、2026年10月の税金を加えると・・

[2026年10月の販売予想価格]
ビール(350ml)税抜154円
発泡酒(350ml)税抜127円
新ジャンル(2023年10月に発泡酒へ統合)(350ml)税抜130円

ぐらいになるんじゃないかなと・・本当に差がなくなりますよね。発泡酒と新ジャンルの価格差がほとんどありませんが、2023年10月に新ジャンルは発泡酒へ統合されてしまうので、それが正解なんだと思います。

皆さんは6年後の2026年10月、ビールと発泡酒、どちらを多く飲んでいると思いますか?

『本麒麟』についてもっと読みたい人は・・